はじめに

一般社団法人日本オイリュトミー教育芸術協会
EAJ The Eurythmy Association for Education and Art of Japan

ごあいさつ

写真は、東京オペラシテイの中にある小さな音楽ホール・近江楽堂の天井です。(現在は改修中。)丸に十字ー〇と十は、二つの大切なかたちです。球体である世界の中で、自然、人、みな、輪の中で回転運動をしながら生きています。それを支えるのは軸です。生きていくためには、自分の中に軸を持たなければなりません。そして、〇と十字には中心があります。人の中心が小さな自分だけに占められてしまい、したいようにし、欲するものを得ようとすれば、周りの命と世界との調和が壊れていくでしょう。

でも、本当は、私たち一人一人、そして森羅万象ひとつひとつが小さな宇宙であり、波紋のように重なり合って、大きな世界と響きあっているのです。

オイリュトミー、それは美しい調和を生み出す運動芸術です。表現芸術であり、教育芸術であり、治療芸術ですが、それはオイリュトミーが、誰の中にもある新生力・調和の力を目覚めさせる動きだからです。人の動きを言葉・歌の法則と力と結び付け、オイリュトミーをすることで私たちは、全心身で動きにより語り歌う楽器となります。100年ほど前に、ルドルフ・シュタイナーの人間観と世界観を基盤にして生まれました。

およそ40年前にオイリュトミストとして、この新しい芸術を職業として働き出して以来、教育の場で、舞台表現の場で、祈りの舞の場で、多くの体験と学びを重ねてくることができました。

私もまた望まずして気づかずして、小さな自分の都合を優先し、生活しているだけで、地球の自然に大きな負荷を負わせている人間です。オイリュトミーはその私に、自分を明け渡して、美しい言葉と音楽を動きで奏でること・子どもと人の成長に付き添うことを学ばせてくれました。

オイリュトミ―と共に生きる素晴らしさ、一人ひとりの全存在が言葉と響きを奏でる楽器となれる喜びを、出来るだけ多くの人たちに伝えたい。オイリュトミー芸術がさらに育っていく器を持つために、この一般社団法人をつくりました。小さく生まれて大きく育つ、そんな場でありたいです。

EAJ 一般社団法人日本オイリュトミー教育芸術協会 代表理事 はたりえこ(舞台名はたりえ)